たこルカマンボ解題(長文)
- たこルカが浮いているのは、マンボ力(ちから)のおかげです……たぶん。
- 3作目「マンボNo.3939」のフルバージョンを作成中なのですが、動画完成の目処が立たないので、途中経過報告と生存報告とを兼ねて、本動画を作成しました。
- それと、「マンボNo.3939」フルバージョンでは、たこルカの登場シーンはあまり多くなりそうもなく、ちょっと勿体ないかなと思ったことも、理由の一つです。
- 音楽は「マンボNo.3939」フルバージョン(未発表)より、間奏部分です。
- 間奏部分なのでミクさんの声は入っておらず、「ミクオリジナル曲」のタグを付けられなくなってしまいました。orz
- マンボを名乗りつつ、マンボのリズムはピアノソロの箇所まで出てきません。大半が3拍子のリズムです。
- 3拍子のリズムは、『キューバ音楽(増補新版)』(青土社刊、八木啓代 吉田憲司著)に記載の、3本のバタによる譜例を参考にして、コンガ・ボンゴ・ティンバレスの編成に置き換えたものです。
- ピアノソロの部分でマンボな4拍子になり、またブラスが割り込み3拍子に戻ったりという構成になっています。
- たこルカのモデルは、マシシPの「たこルカver4.0」を改造したものです。マシシP、有難うございました。
- たこルカモデルは、足長に改造しました。人間用の楽器を演奏させるには、人間の腕と同じ位の長さでないと、色々と難しいからです。結果として、キモさも加えてしまったかもしれません。さんぱちさん、マシシP、ゴメンなさい。
- 足のボーン構造は、ガンプラPの触手モデルを参考にしました。ガンプラP、有難うございました。
- 楽器アクセサリーは、自作しました。LP社の楽器がモデルです。
- コンガとグィロについては、すでにアワビPによる素晴らしいアクセが公開されています。最初はこちらをお借りしようかと思ったのですが、どちらかというとブラジル(サンバ)っぽいイメージのデザインでしたので、キューバン(マンボ)なイメージが欲しくて自作することにしました。
- コンガは、パタート・モデルの優美な造形に、ギャラクシー・コンガのハデハデな質感を加えた感じを狙っています。
- ボンゴは、ギャラクシー・ボンゴそのままのイメージです。グィロも、LPキューバン・グィロそのままのイメージです。
- ティンバレスは、ティト・プエンテ・トリビュート・モデルのブロンズ・タイプのイメージですが、カウベル・ホルダーは見た目優先でAspireラインのものに変えています。
- 元となった楽器を所有しておりませんので、LP社サイト、楽器屋さんのサイト、所有者の方のサイト等の画像を参考にいたしました。皆様、どうも有難うございました。
- ボンゴの細部構造でどうしても分からない箇所があったので、某専門ショップで実物を見てきました。こっそり見て立ち去るつもりが、試奏までさせてもらいました。楽器屋さんゴメンなさい。
- たこルカのモーションは、全てプログラムで計算させて作りだしています。
- 最初は手付でモーションをつくろうとしたのですが、早々に挫折しました。PMDのモデル座標は一つしかないため、前足はなんとかなっても、後斜めに突き出した足などは、一体何度の角度に曲げれば良いのか、まったく直感的に把握できませんでした。
- これはプログラムで計算させるしかなさそうだと思いましたが、3Dプログラムの素養が全くないので、まずはそのお勉強から始めるべく、参考書を求めて書店に向かいました。
- そこで購入したのが『実例で学ぶゲーム3D数学』(発行:オライリー・ジャパン、発売:オーム社、著:Fletcher Dunn & Ian Parberry、訳:松田晃一)です。
- この本に書いてあるルーチンを使えば、やりたいことを実現できそうだということは、おぼろげながら理解できたのですが、どういう局面でどういうルーチンを使えば良いのか、さっぱり分かりませんでした。ベクトルなんて高校の数学で習ったきりだし、クォータニオンにいたっては名前すら聞いたこともない(文系学生だったもんで)。
- 結局、四半世紀ぶりに数学のお勉強に着手、どんどん泥縄に……。orz
- まあ、なんとかなりました。
- プログラムは、OpenOffice.orgのCalc(Excelみたいな表計算ソフト)を使って、OooBasicによるマクロで作成しました。
- プログラムの概要は、リズム譜で指定したデータを元に、モーションを生成してCSV形式で書き出すというものです。
- 作成したモーション(CSV形式)は、Yuminさんが公開されているVMDConverterでVMD形式に変換しました。Yuminさん、有難うございました。